派遣村とベーシックインカム

派遣村で2万円をもらった後、酒やタバコを買ったりパチンコ行ったりと言う報告がいくつかあがってますね。


派遣村のやつらを徹底的に尾行してみた(探偵ファイル)
http://www.tanteifile.com/diary/2010/01/09_01/index.html


そりゃ遊興費にでも使ってしまうわなあ、人間だもの。


それはさておき、過去ベーシックインカム論が華やかでしたが、もしベーシックインカムが導入されると、基本的にある一定以下の収入の全ての国民に毎月お給料みたいに現金を渡すことになるわけです。バウチャーのようにサービスのクーポンなどを渡して提供するよりは、現金を渡した方が各個人の状況にあった使い方ができるのでその方が良いらしい。


私のなかでも、腑に落ちない部分はあったにせよ、現金しかないのかと考えるにいたってましたが、今回の派遣村の記事を見ると、単純に現金を渡すことが果たして良いのかどうか、再考する必要がでてきました。


ベーシックインカムが採用されれば、確かに多くの人は、もらった現金の中でなんとか生きていこうとするとは思いますが、今回の派遣村の一部の人のように、もらった2万円を遊興費に使ってしまった人は、すぐに無一文になって、路上に投げ捨てられることになります。


かといって、そういった人を今回のように政治的、人道的に見捨てるわけにもいかなくなり、また派遣村みたいのができて、さらに金銭を要求して・・・とエンドレスですね。 


ベーシックインカムは概念的に面白い制度だとは思いますが、衣食住については現物でもバウチャーでも配給券でも良いですが、現金以外で渡したほうがよいような気がしてきます。


まあ、どうしようもない人は配給券になっても、それを金券屋に売りさばいて遊興費に使ってしまいそうなので、やっぱり現金でいいかなと思うしだいです。


あとは、ベーシックインカム論は理屈の上で余りつっこみどころがないゆえに、逆に不安です。何か人智では測れない大きな穴が隠れているような・・・。学者は適当な理論はぶちあげますが、実行して悪い結果が出てもその結果責任は持ちませんからね。(良い結果がでればノーベル賞を取りますが)